lit.linkやLinktree、foriio、無料のホームページ作成ツール。アスリートのプロフィールを無料で作る手段は増えました。どれも手軽な一方で、器としての限界もあります。無料でどこまでできて、どこから公式サイトを考えるべきか、選手のプロフィールサイトを制作してきた立場でまとめます。
結論:アスリートのプロフィールは無料ツールで作れるし、SNSへの入口をまとめる用途なら無料で十分。ただし検索で見つかりにくい、独自ドメインを持てない、サービスの都合に左右される、という器の限界がある。スポンサーや取材、戦績の積み上げが視野に入ったら、公式サイトへ移す合図になる。
ひとくちに無料ツールといっても、得意なことが違います。まずは3つの系統と、それぞれの向き不向きを押さえます。
1ページにSNSや連絡先のリンクを並べるタイプです。数分で作れて、スマホからの見た目も整います。プロフィールの一言と写真、各SNSへの入口をまとめる用途なら、これで足ります。逆に、戦績を年ごとに積んだり、長い文章を載せたりする作りには向きません。
実績や作品を並べて見せるタイプです。写真や動画をきれいに配置できるので、活動の様子や競技の場面をまとめて見せたいときに向きます。もともとはクリエイター向けの土台なので、大会結果を検索しやすく整理する用途には作り込みが要ります。
複数ページを持てて、自由度はいちばん高い系統です。プロフィール、戦績、問い合わせを分けて作れます。ただ無料プランはサービスのサブドメインでの公開になり、広告表示が入るものもあります。独自ドメインや広告の非表示は有料プランからになるのが一般的です。
制作を仕事にしている側から先に書くと、次に当てはまるうちは無料ツールで困りません。
とにかく早く、費用をかけずに公開できる
スマホ前提の見た目が最初から整っている
SNSのプロフィール欄から飛ばす1枚として過不足ない
専門知識がなくても、自分で作って自分で直せる
無料のリンクまとめページを作った選手を、これまで何人も見てきました。SNSから飛んできた人に自己紹介を渡す、という目的に対しては、正直これでほぼ用が足ります。名前が広まる前の段階で独自ドメインの公式サイトを構えても、見に来る人がまだ少なく、費用ほどの効果は出にくいです。無料で始めること自体は、悪い判断ではありません。
困り始めるのは、SNSの入口という役割を超えて、実績を積み上げたり検索で見つかりたくなったりしたときです。
サービスのサブドメインで公開されるページは、名前で検索したときに個人の公式として上位に出にくいことがあります。SNSから来てもらう分には困りませんが、初めての相手に名前で検索して見つけてもらう場としては弱くなります。
無料プランの多くは、サービス名を含んだURLでの公開になります。名刺や提案資料に載せるURLとしては、独自ドメインのほうが自分の資産として扱えます。ドメインは、サービスを乗り換えても同じ住所を保ち続けられる唯一の部分です。
無料で使わせてもらっている以上、仕様変更や料金体系の見直し、サービス自体の終了は運営側の判断で起こります。実際に、個人が使っていた無料サービスが終わって作り直しになった話はめずらしくありません。積み上げたページが他人の土台の上にあることは、頭の隅に置いておく価値があります。
リンクまとめ系やポートフォリオ系は、1枚できれいに見せるのは得意でも、戦績を年ごとに増やして検索しやすく残す用途には作り込みが要ります。何を残したいかで、器の向き不向きが分かれます。
無料か有料かの二択ではなく、目的が変わったときが合図です。次のどれかが当てはまったら、器を見直すタイミングです。
スポンサーや取材の相談が視野に入り、名刺や資料に載せるURLが要るようになった
名前で検索して見つからないことが、機会損失になり始めた
戦績や活動を何年も積み上げ、同じ場所に残し続けたくなった
使っているサービスの今後(仕様変更や終了)に、資産を左右されたくない
同じ器の限界の話は、部活動のサイトでも起きます。全国高校駅伝の出場校を実際に調べたときの、無料サービスの使われ方と止まった実例は部活のホームページを無料で作るにまとめました。個人でもチームでも、分かれ目は道具の値段ではなく、積み上げたものを誰が持ち続けるかです。
SNSと公式サイトの役割の違いはSNSだけで足りない理由で、公式サイトの制作そのものはプロフィールサイトの制作で扱っています。無料ツールは器が違うだけで、SNSの代わりではありません。
作れます。lit.linkやLinktreeのようなリンクまとめ系なら数分で公開でき、SNSのプロフィール欄から飛ばす1枚としては過不足ありません。費用をかけずに始めたい段階では、無料ツールが現実的な選択肢です。難しいのは作ることではなく、戦績を積み上げたり、名前で検索して見つけてもらったりする段階に入ってからです。
SNSへの入口をまとめる用途なら十分です。プロフィールの一言と写真、各SNSへのリンクが要るだけなら、これ以上のものは要りません。物足りなくなるのは、大会結果を年ごとに残したい、スポンサーに実力を伝えたい、名前で検索して公式として見つかりたい、といった目的が出てきたときです。そのときは器を変える合図だと考えてください。
移せます。文章と写真が手元に残っていれば、独立サイトへの移行はそれほど難しくありません。気をつけたいのは、管理アカウントを自分で把握しておくことです。人に任せて作ったまま連絡が取れなくなると、古いページを直すことも消すこともできなくなります。無料で始める段階から、ログイン情報は自分の手元に置いてください。
最初から必須ではありません。名前が知られる前なら、無料サービスのURLでも困りません。独自ドメインが効いてくるのは、名刺や提案資料にURLを載せる、サービスを乗り換えても同じ住所を保ちたい、という段階です。ドメインは、器を変えても持ち運べる唯一の部分なので、長く続ける前提なら早めに取っておく利点はあります。
この記事で触れた項目を、実際のデモで確認できます。個人アスリートの公式プロフィールサイトのひな形を、そのまま触ってご覧いただけます。
CONTACT
今のプロフィール(lit.linkなどの無料ツール・SNSのみ)を拝見し、無料のままで足りるならそうお伝えします。切り替えが活きる状況なら、何をどの順で移すべきかを2〜3点、無料でお送りします。ご依頼は任意です。