第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝・2026年1月1日)に出場した40チームの実業団陸上部が、どんな公式サイトをどう運用しているか。2026年7月22日に全チームを1つずつ確認して集計しました。
結論:2026年7月の実測で、ニューイヤー駅伝2026出場40チームのうち、専用の公式サイトを持つのは39チーム(97.5%)で、大学・高校を大きく上回った。ただし独自ドメインは4チーム(10%)だけで、大半は企業ドメイン配下に専用ページ群を置くB型。企業ブランドを後ろ盾に「持つのは当たり前、独立させるかは別」という構造だった。
出場40チームの陸上部(男子長距離ブロック)のWeb発信を、1チームずつ実際に開いて確認しました。
対象は2026年1月1日開催の第70回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)の出場40チーム。第70回記念大会枠を含みます(例年37枠に記念枠3)。調査日は2026年7月22日で、各チームについて「専用サイトの有無と形態」「独自ドメインか企業ドメイン配下か」「部名義の公式SNS(X・Instagram)の有無」を、検索と実際のページ閲覧、およびcurl・digでのHTTPステータス・ドメイン生死の実測で記録しました。企業ドメイン配下でも、選手・戦績・日程・ニュース等の複数ページ構成をもつものは「専用サイト」に数え、紹介ページ1枚のみは「企業公式サイト内のページ」に分けています。
調査したのは第三者ではありません。Tobel代表の二村は、第102回箱根駅伝を7区で走った現役の長距離競技者で、この調査は「走る側」と「サイトを作る側」の両方を知る立場から行っています。本調査の対象40チームに、当方(Tobel)が制作・運用しているサイトは含まれません。確認できなかった項目は「確認できず」として数え、存在しないことの証明としては扱っていません。SNSはログインしないと閲覧できないため、アカウント名義での確認にとどめています。
どの数字も2026年7月の実測です。「日本一を争う実業団」の実態として読んでください。
同じ手法で調査した箱根駅伝出場20校(男子大学)は専用サイト保有75%・独自ドメイン65%、全国高校駅伝出場95校は18%・3%でした。実業団は保有97.5%と最も高く、企業という後ろ盾があるぶん「専用サイトを持つこと」自体は当たり前になっています。
一方で独自ドメインは10%にとどまります。大学男子が独自ドメインで独立させる傾向(65%)なのに対し、実業団は企業ドメインのサブドメインやサブディレクトリに専用ページ群を置く形が大半でした。企業の信用度が高いため、無理に独立させず企業ドメイン内で完結させる判断が働いているとみられます。ただしこの形は、企業サイトのリニューアルや部署再編でURLが動きやすく、実際にトヨタ自動車の旧ページが2012年更新のまま残っていたり、複数チームで旧ドメインの放置・移設が起きていました。特定のチームへの批判ではなく、企業ドメインに間借りする運用で何が起きうるかの実例として挙げます。
掲載順は大会の地区別出場順です。「形態」は陸上部の発信面で判定しています。
| チーム | サイト形態(2026年7月時点) |
|---|---|
| 東日本 | |
| ロジスティード | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| GMOインターネットグループ | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| SUBARU | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| サンベルクス | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| JR東日本 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| M&Aベストパートナーズ | 独自ドメインの部専用サイト |
| 富士通 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| ヤクルト | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| コニカミノルタ | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| Honda | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| プレス工業 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| Kao(花王) | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| NDソフト | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| 北陸 | |
| YKK | 独自ドメインの部専用サイト |
| セキノ興産 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| 中部 | |
| トヨタ紡織 | 独自ドメインの部専用サイト |
| トヨタ自動車 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| 愛三工業 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| 愛知製鋼 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| 中央発條 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| NTN | 独自ドメインの部専用サイト |
| トーエネック | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| 関西 | |
| 住友電工 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| SGホールディングス | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| 大阪ガス | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| 大塚製薬 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| 大阪府警察 | 企業公式サイト内のページのみ |
| 中国 | |
| 中国電力 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| 中電工 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| マツダ | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| JFEスチール | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| 九州 | |
| 三菱重工 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| クラフティア(旧・九電工) | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| 黒崎播磨 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| トヨタ自動車九州 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| 安川電機 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| ひらまつ病院 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| 西鉄 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| 旭化成 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
| 戸上電機製作所 | 専用サイト(企業ドメイン配下・無料サービス内) |
「企業ドメイン配下・無料サービス内」は、企業サイトのサブドメイン/サブディレクトリ、またはCanva・note等の無料サービス上に置かれた専用サイトを指します。個別のURLや根拠の記録まで含む調査の全データは、お問い合わせいただければ提示できます。
調査から言えるのは「実業団の標準はどこにあるか」です。順に4点。
専用サイトの保有は40チーム中39チーム(97.5%)でした。同じ手法で測った箱根駅伝出場校(男子大学)の75%、全国高校駅伝出場校の18%を大きく上回ります。企業という後ろ盾があるため、選手紹介・戦績・日程・ニュースをそろえた専用サイトを持つこと自体は、実業団では当たり前になっています。
独自ドメインで運用しているのは4チーム(10%)だけで、残る35チームは企業サイトのサブドメインやサブディレクトリに専用ページ群を置く形でした。独自ドメイン65%の男子大学とは逆の構造です。企業の信用度が高いぶん、無理に独立させず企業ドメイン内で完結させる判断が働いているとみられます。
独自ドメインを持つのはM&Aベストパートナーズ・YKK・トヨタ紡織・NTNの4チーム。独自ドメインなら、企業サイトのリニューアルや部署再編でURLが変わっても、チームのページとその検索評価をそのまま引き継げます。企業ドメイン配下だと、企業側の都合でURLが動いたときに積み上げた被リンクや検索順位を失いやすくなります。
トヨタ自動車の旧ページは最終更新が2012年のまま残り、現在の発信は別の企業ポータルへ移っていました。黒崎播磨は旧ドメインが現ドメインへ統合済み、マツダには長期放置された別ドメインが残っていました。専用サイトを作ること以上に、発信面を一つに束ね、URLを継続的に管理し続けることが問われます。
2026年7月の実測調査で、第70回ニューイヤー駅伝出場40チームのうち、専用の公式サイト(選手・戦績・日程・ニュース等の複数ページ構成)を持つのは39チーム(97.5%)でした。企業公式サイト内の紹介ページ1枚のみだったのは大阪府警察の1チームだけで、発信面がまったくないチームはありませんでした。企業という後ろ盾があるため、大学や高校と比べて専用サイトの保有率は突出して高いのが実態です。
同じ手法で調査した箱根駅伝出場20校(男子大学)は専用サイト保有75%・独自ドメイン65%、全国高校駅伝出場95校は18%・3%でした。実業団は保有97.5%と最も高い一方、独自ドメインは10%にとどまります。大学男子が「独自ドメインで独立させる」傾向なのに対し、実業団は「企業ドメインの中に専用ページ群を置く」傾向で、独立の度合いは逆になっています。
手軽さと信用度では企業ドメイン配下(サブドメイン・サブディレクトリ)が有利です。一方、独自ドメインは企業サイトのリニューアルや部署再編でURLが変わっても、ページと検索評価をそのまま引き継げる資産になります。本調査でも、旧URLが放置されたり別ポータルへ移設されたりした例が複数ありました。長く積み上げたいなら独自ドメイン、まず立ち上げたいなら企業ドメイン配下、という使い分けが現実的です。
まず発信面を一つに束ねることです。企業サイト内の紹介ページ、旧チームサイト、SNSに情報が散らばると、検索した人がたどり着けません。そのうえで、選手・戦績・日程・ニュースを継続して更新できる構成にし、URLの管理者を決めておくこと。積み上げを重視するなら独自ドメイン化も選択肢になります。詳しくは必要なページ構成の記事にまとめています。
出典としてこのページ(Tobel)へのリンクを明記いただければ、数字の引用は自由です。調査は年1回の更新を予定しています。
この記事で触れた構成を、実際のデモで確認できます。駅伝部・陸上部の公式サイトのひな形を、そのまま触ってご覧いただけます。
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今の発信状況(企業サイト内・専用サイト・SNSのみ等)を伺い、この調査で見えた水準と比べて何から手を付けるべきかを2〜3点、無料でお送りします。依頼するかはそれから決めてください。