第43回全日本大学女子駅伝(杜の都駅伝・2025年10月)に出場した25校の女子駅伝チームが、どんな公式サイトをどう運用しているか。2026年7月22日に全校を1校ずつ確認して集計しました。
結論:2026年7月の実測で、全日本大学女子駅伝2025出場25校のうち、女子チームを扱う専用サイトを持つのは11校(44%)、独自ドメインは5校だった。男子大学(箱根75%)と高校(18%)の中間で、発信の過半は大学公式サイト内にとどまり、女子チーム独自のSNSが主戦場になっている。
出場25校の女子駅伝チーム(女子長距離ブロック)のWeb発信を、1校ずつ実際に開いて確認しました。
対象は2025年10月26日開催の第43回全日本大学女子駅伝対校選手権大会(杜の都駅伝)の出場25校。シード校8校、地区代表14校、5000mチーム記録上位校3校です(混成のオープン参加は除く)。調査日は2026年7月22日で、各校について「女子チームを扱う部専用サイトの有無と形態」「女子チームの発信面」「部公式SNS(X・Instagram)の有無」を、検索と実際のページ閲覧で記録しました。男子駅伝の専用サイトがあっても、女子チームを扱っていなければ女子としては「大学公式サイト内のページ」に数えています。
調査したのは第三者ではありません。Tobel代表の二村は、第102回箱根駅伝を7区で走った現役の長距離競技者で、この調査は「走る側」と「サイトを作る側」の両方を知る立場から行っています。利益相反の開示として、25校のうち日本体育大学の女子データ(女子メンバー・歴代記録・全日本大学女子駅伝の全成績)を掲載するサイトは、当方(Tobel)が制作・運用に関わっています。この校を独自ドメインの専用サイトとして集計に含みます。加えて大東文化大学の男子駅伝ブロックのサイトも当方が運用していますが、そちらは女子チームを扱わないため女子の分類には関与していません。制作の内容は制作実績に掲載しています。確認できなかった項目は「確認できず」として数え、存在しないことの証明としては扱っていません。SNSはログインしないと閲覧できないため、アカウント名義での確認にとどめています。
どの数字も2026年7月の実測です。「全日本に出る水準の女子チーム」の実態として読んでください。
同じ手法で調査した箱根駅伝出場20校(男子大学)は専用サイト保有75%・独自ドメイン65%、全国高校駅伝出場95校は18%・3%でした。女子大学駅伝の44%・20%は、ちょうどその中間にあります。競技力は全国トップでも、女子チームが独立した公式サイトを持つ水準は、男子大学にまだ届いていません。
目立ったのは「部のサイトはあるのに女子を扱っていない」空白です。陸上競技部として独自ドメインや大学ドメインの公式サイトを持ちながら、掲載が男子長距離中心で女子駅伝チームの載っていない大学を複数確認しました。その場合、女子の発信面は大学公式サイトの紹介ページとSNSに限られます。加えて、旧ドメインが失効して海外のスパムサイトへ変わっていた校、共用レンタルサーバー上の部サイトがアクセス不能になっていた校もありました。特定の大学への批判ではなく、担い手が数年で入れ替わる学生チームで運用が途切れると何が起きるかの実例として挙げます。
掲載順は大会の出場区分(シード校・地区代表・記録上位校)です。「形態」は女子チームを扱う発信面で判定しています。
| 大学 | 女子チームのサイト形態(2026年7月時点) |
|---|---|
| シード校 | |
| 立命館大学 | 大学公式サイト内のページ |
| 大東文化大学 | 大学公式サイト内のページ |
| 城西大学 | 大学公式サイト内のページ |
| 名城大学 | 大学公式サイト内のページ |
| 東北福祉大学 | 大学公式サイト内のページ |
| 大阪学院大学 | 専用サイト(大学ドメイン・無料サービス内) |
| 拓殖大学 | 大学公式サイト内のページ |
| 筑波大学 | 独自ドメインの部専用サイト |
| 地区代表 | |
| 北海道大学 | 専用サイト(大学ドメイン・無料サービス内) |
| 仙台大学 | 大学公式サイト内のページ |
| 帝京科学大学 | 独自ドメインの部専用サイト |
| 玉川大学 | 大学公式サイト内のページ |
| 中央大学 | 独自ドメインの部専用サイト |
| 順天堂大学 | 専用サイト(大学ドメイン・無料サービス内) |
| 日本体育大学*(Tobelが制作・運用に関与) | 独自ドメインの部専用サイト |
| 駿河台大学 | 大学公式サイト内のページ |
| 新潟医療福祉大学 | 専用サイト(大学ドメイン・無料サービス内) |
| 中京学院大学 | 大学公式サイト内のページ |
| 関西大学 | 独自ドメインの部専用サイト |
| 関西外国語大学 | 専用サイト(大学ドメイン・無料サービス内) |
| 環太平洋大学 | 大学公式サイト内のページ |
| 福岡大学 | 専用サイト(大学ドメイン・無料サービス内) |
| 5000mチーム記録上位校 | |
| 東洋大学 | 大学公式サイト内のページ |
| 京都産業大学 | 大学公式サイト内のページ |
| 大阪芸術大学 | 大学公式サイト内のページ |
*印はTobelが制作・運用に関与しているサイト。「確認できず」は調査で発見できなかったことを意味し、存在しないことの証明ではありません。個別のURLや根拠の記録まで含む調査の全データは、お問い合わせいただければ提示できます。
調査から言えるのは「女子大学駅伝の標準はどこにあるか」です。順に4点。
女子チームを扱う専用サイトの保有は25校中11校(44%)、独自ドメインは5校(20%)でした。同じ手法で測った箱根駅伝出場校(男子大学)の75%・65%には届かず、全国高校駅伝出場校の18%・3%は上回ります。裏を返せば、独自ドメインの専用サイトを持つだけで、全国トップクラスの女子チームの上位2割に入れます。
女子チーム名義のX・Instagramは16校(64%)で確認できました。サイトは大学公式内でも、日々の発信は女子専用アカウントで、というチームが目立ちます。SNSは届きやすい一方、戦績や選手紹介は投稿に埋もれて後から探せません。積み上げる情報の置き場所が別に要ります。
陸上競技部の独自ドメインサイトを持ちながら、掲載が男子中心で女子駅伝チームが載っていない大学を複数確認しました。女子は大学公式ページやSNSに追いやられ、独立した発信面を持ちません。男子と別に女子チームのページを持つこと自体が、まだ差になります。
ある校では旧ドメインが失効して第三者に取得され海外のスパムサイト化、別の校では共用レンタルサーバー上の部サイトがアクセス不能になっていました。担い手が数年で入れ替わる学生チームでは、作ること以上に、引き継げる運用体制と管理下のドメインが問われます。
2026年7月の実測調査で、第43回全日本大学女子駅伝出場25校のうち、女子チームを扱う部専用の公式サイトを持つのは11校(44%)でした。うち独自ドメインは5校で、残る6校は大学ドメインや無料サービス上での運用です。14校(56%)は大学公式サイト内のページが発信面で、女子チームの発信面をまったく確認できなかった校はありませんでした。
同じ手法で調査した箱根駅伝出場20校(男子大学)は専用サイト保有75%・独自ドメイン65%、全国高校駅伝出場95校は18%・3%でした。女子大学駅伝は44%・20%で、ちょうど男子大学と高校の中間にあります。とくに独自ドメインの専用サイトは、男子大学と比べてまだ少ないのが実態です。
陸上競技部として独自ドメインや大学ドメインの公式サイトを持っていても、掲載が男子長距離中心で、女子駅伝チームの選手・戦績が載っていない大学が複数ありました。その場合、女子チームの発信面は大学公式サイトの紹介ページやSNSに限られます。本調査では女子チームを扱っているかどうかで分類しているため、こうした校は女子としては「大学公式サイト内のページ」に数えています。
入部を検討する高校生や保護者、応援する人が「大学名 女子駅伝」で検索したとき、SNSの投稿は流れて埋もれ、戦績や練習環境がまとまって出てきません。日々の発信はSNS、積み上げる情報は公式サイトという役割分担が現実的です。詳しくはSNSと公式サイトの役割分担の記事にまとめています。
出典としてこのページ(Tobel)へのリンクを明記いただければ、数字の引用は自由です。調査は年1回の更新を予定しています。
この記事で触れた構成を、実際のデモで確認できます。駅伝部・陸上部の公式サイトのひな形を、そのまま触ってご覧いただけます。
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今の発信状況(大学サイト内・無料ツール・SNSのみ等)を伺い、この調査で見えた水準と比べて何から手を付けるべきかを2〜3点、無料でお送りします。依頼するかはそれから決めてください。